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【こぎんブーム?】こぎん刺しの歴史から見る『こぎんの今』と『秋のこぎん展情報』

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こんにちは、 kogin.net の山端です。 みなさんお元気ですか?僕の方は、来週ついに 「なるほど!こぎんツアー」 が初開催されるのが楽しみでしょうがないです!その前にお仕事もたくさんあるので、ご迷惑かからないよう進めます(汗)最近の投稿はお知らせばかりが続いていたので、たまには僕の頭の中を書いてみようと思います。下の方には、この秋の「こぎん展情報」もあります! 最近、講演会などで講師に呼んでいただく事が多くなり、「こぎん刺し」について改めて考える機会も増えてきました。 弘前でこぎんの学校 奥深さ堪能 by 陸奥新報 こぎん刺し活用しよう、弘実高で講座|文化,教育|青森ニュース|Web東奥 津軽伝統技術を生かす、黒石商業高で講義 - 津軽新報0713紙面 「こぎん刺し」ってブームなの? こぎん刺しがブームと言われて久しいですが、僕からすると、やっと正当な評価がされてきたという感覚があります。いや、上から目線とかそういうんじゃなくて…です。 というのも、過去に民藝運動を牽引した柳宗悦がこぎんを指して語った、 『 名も無い津軽の女達よ、よくこれほどのものを遺してくれた 』  こぎん刺し復興の鍵 『工芸』14号 | koginbank 『これらの二つは日本の 刺子着 としては一番手を込めた立派なもので、技から見ても美しさからいっても、農民の着物としては第一流のものでありましょう。これも雪に埋もれた長い冬の日の仕事であるのはいうまでもありません。今も冬はあり今も女たちはあり今も技が残るのですから、こういう刺子こそ何か新しい道で活かすべきではないでしょうか。』( 柳宗悦 手仕事の日本 - 青空文庫 ) これらの言葉を用いて表現してきた価値が、これまで伝わりきっていなかったということだと思うんです。 その土地で生まれた土産品、素朴な風合い、時間のかかる手仕事、、という見方でこぎんを捉えると、他の地域も魅力的な特産品が幾らでもある日本国内では埋もれてしまうというか。。。例えば日本の手仕事で名刺入れを買おうと思った時に『織物』『印伝』『型染』『泥染』『絣』『紬』『和紙』などなど強力なライバルがいるし、青森県内でも『菱刺し』『裂織』『刺し子』といったものとも競合することになる。