【4月7日】「青森のBORO」再放送決定!



2013年3月5日、民俗研究家の田中忠三郎さんが他界されました。

青森の民俗研究家・田中忠三郎さん死去
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20130306-OYT8T00314.htm
 江戸から昭和期にかけての古い衣類や民具の収集・保存に尽力した青森市の民俗研究家田中忠三郎さんが5日午後、喉頭がんのため同市内の病院で死去した。79歳だった。 青森県むつ市出身。布が貴重だった時代に農家がつぎはぎを繰り返して大切に使った古着「ぼろ」など、県内に残る民俗資料に早くから着目。各地の集落や古民家を回るなどして収集を進めた。学術的価値が高く評価された786点は、1983年に国の重要有形民俗文化財に指定された。収集品の一部が黒沢明監督の映画に衣装として提供されたことでも知られる。 青森市の和菓子店「おきな屋」の元社長で、生前親交の深かった斉藤葵和子(きわこ)さん(69)は、山奥の旧家に足しげく通い、顔なじみになって古着を譲ってもらうなど、収集に労を惜しまなかった姿が印象に残っている。古美術商が自宅に買い取りに来ることも珍しくなかったが、そのたび「これはただでねえもんなんだ」ときっぱり断っていたという。「青森の田舎の風土がたまらなく好きな人だった。大学で学ぶような知識ではなく、感性に突き動かされた人だった」 講演や展示会では、何世代にもわたって県内の農山村に受け継がれてきた生活用具の大切さを訴え続けた。平川市在住のコラムニスト山田スイッチさん(36)は、よく「ものには心がある」と聞かされたといい、「黙っていれば捨てられてしまうものが、実は大切な文化なのだと早くからわかっていた。何とか残したいと思っていたのでしょう」としのんだ。(2013年3月6日 読売新聞)



歴史民俗研究家の田中忠三郎さん死去
http://www.asahi.com/obituaries/update/0305/TKY201303050380.html 
田中忠三郎さん(たなか・ちゅうざぶろう=歴史民俗研究家)が5日、喉頭(こうとう)がんで死去、79歳。通夜は10日午後6時、葬儀は11日午前11時から青森市堤町2の4の1の平安閣アネックスで。喪主は妻智子(さとこ)さん。 縄文土器や石器、古民家に残る民具などを収集、保存。芸能事務所アミューズが運営母体の「アミューズミュージアム」(東京・浅草)で、「ボロ」と呼ばれる古い衣類など約300点を展示し、名誉館長も務めた。黒沢明監督の映画「夢」では衣装提供などで協力した。


僕自身、忠三郎さんが館長をつとめた稽古館やアミューズミュージアムで勉強させてもらったので、本当にお世話になった恩師のような存在です。
先日、訪れた郷土館の「さしこ展」も田中忠三郎コレクションでした。土器や民具、BOROの蒐集、青森の刺し子着物を国の文化財に申請したのも忠三郎さんです。

この春、そんな田中忠三郎さんの偉業を讃えるかのように、田中先生の遺した仕事から学べる機会があります。テレビにも展覧会にも、こぎん刺しが出てきますのでお見逃しのないように!



【テレビ】再放送
2013年4月7日(日)23:00~(Eテレ)
NHK美の壷 File159 「青森のBORO(ぼろ)」




http://www.nhk.or.jp/tsubo/

番組の内容はこちら
http://www.nhk.or.jp/tsubo/program/file159.html




【展覧会】アミューズミュージアム
これまで知っていた方も、知らなかった方も、この機会にぜひ、ご覧頂ければと思います。

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