【こぎん連載】東奥日報「古作から学ぼう こぎん模様 ~青森市所蔵の着物から~」③
こんにちは、kogin.netの山端です。
こぎん刺しの故郷・青森で愛され続けている地元紙、東奥日報にて古作こぎん刺しに関する連載を2021年9月から担当しています。
本連載を通して、古作こぎん刺しを知らない方に、少しでも興味を持っていただけたらと思っています。次回は2021年12月3日(金)掲載予定です。お楽しみに!
第一回目の連載記事はこちら→①
第二回目の連載記事はこちら→②
古作から学ぼう こぎん模様 ~青森市所蔵の着物から~
本連載では古作の解説や図案を通して、ちょっと敷居が高いと思われがちな『古作こぎん刺し着物』への理解を深めていただければと思っています。連載3回目の古作は写真集コギン〈1〉オモテ/ウラに掲載されている市管理番号10165の染め西こぎん着物。青森の県有形民俗文化財『青森の刺しこ着』1014点のうちの1点です。
そして、東奥日報社から特別にホームページ掲載許可(ブログ含む)をいただき、こちらに転載させていただきます。連載は毎月第一金曜日、3回目は2021年11月5日(金)に掲載されました。
東奥日報 2021年11月5日掲載 |
東奥日報 2021年11月5日掲載 |
ソロバン刺し写真を更に明るく加工すると…
今回ご紹介したソロバン刺し。写真集や図案集にはソロバン刺しの更に大きな図案も出ていますが、なるべく見やすい図案にという思いでこちらを選びました。
もう少し明るくすると横長の模様が見えてきます。こちらの着物は遠目で見ると黒っぽく見えるほど濃く藍染めされていて図案起こしに苦労しました。
【連載こぼれ話】南部菱刺しとの意外な接点!
今月の連載では南部菱刺しとの共通点を持つ『ソロバン刺し』をご紹介しました。記事にも書いていた通り僕の生まれ故郷は青森県南部のおいらせ町です。以前は下田町という町名で下田小学校に通っていました。
3年ほど前、おいらせ町からの依頼でイラスト作成するお仕事をいただいたときに改めて生まれ故郷の伝統芸能や観光名所を調べる機会がありました。その時に気づいたのですが、下田小学校在学中に運動会で本村鶏舞という踊りを全校生徒で踊っていて、なんとその衣装に菱刺し前ダレ(前掛けエプロン)が!
下記紹介ページでも見られます。
本村鶏舞の動画も見つけました!
こうやって見ると少年たちが勇ましくてカッコイイなぁ。菱刺しの華やかさが彩りを添えています。
紙の烏帽子を被って校庭で踊っていた記憶はあるのですが、菱刺しは全く記憶になくてびっくりしました!もしかすると小ちゃい頃に菱刺しに出会っていたかも?こぎん刺しではなく菱刺しと先に出会っていたら、どんなデザイン活動をしていたんだろうと思ったり◎字数が限られており紙面に載せきれなかったこぼれ話でした。
イエティワールド株式会社では古作こぎん刺し着物が沢山載っている写真集を発行しています。青森県内の取扱店やウェブショップにて書籍コギンシリーズをお求めください!
本連載を通して、古作こぎん刺しを知らない方に、少しでも興味を持っていただけたらと思っています。次回は2021年12月3日(金)掲載予定です。お楽しみに!
kogin.net主宰 山端 家昌(ヤマハタ イエマサ)
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